お盆

今年の夏は異常な暑さが続いていますが
みなさんお変わりありませんか?
寝苦しくて夜眠れないと言った声を
あちこちから耳にしますが、みなさんも
体調を崩さないように健康管理に気をつけて
この夏を乗り切ってくださいね。


もうすぐお盆の時期ですが、今回はお盆のいわれについてご紹介させていただきます。

お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。
これはインドの言葉の一つで、サンスクリット語のウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で音写したものです。
お盆のはじまりについては「盂蘭盆会」の中の親孝行の大切さを説いた教えが昔から知られています。
それは、「お釈迦様の弟子の中で、神通力一番とされる目連尊者が、ある時神通力によって亡き母が飢餓道に落ち逆さ吊りにされて苦しんでいると知りました。
そこで、どうしたら母親を救えるか、お釈迦様に相談にいきました。するとお釈迦様は、『おまえが多くの人に施しをすれば母親は救われる』と言われました。
そこで、目連尊者はお釈迦様の教えに従い、夏の修行期間のあける7月15日に多くの僧たちに飲食物をささげて供養したのです。
すると、その功徳によって母親は、極楽往生がとげられました」という話です。

それ以来(旧暦)7月15日は、父母や先祖に報恩感謝をささげ、供養をつむ重要な日となったのです。
日本のお盆は、祖先の霊と一緒に過ごす期間なのです。

今では8月15日を中心に、ひと月おくれの盆行事をするのがもっとも盛んなようです。(月おくれ盆)
これは、明治になって新暦が採用されると、7月15日では、当時国民の8割を占めていた農家の人たちにとって、もっとも忙しい時期と重なってしまい都合が悪かったからです。それでお盆をひと月遅らせ、ゆっくりとご先祖の供養ができるようにしたわけです。
月おくれ盆にあわせて、毎年帰省ラッシュが騒がれるのはご存知のとおりです。

故人の四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を
「新盆」といいます。
新盆には親戚や縁者から盆提灯が送られます。
地域によって異なりますが、何も絵柄のない白張提灯を新盆の時だけ使い、送り火で燃やしたりお寺へおさめたりする風習があるようです。
毎年のお盆には秋草の模様などの入った提灯を使います。