卒塔婆供養

浄土真宗を除く各宗派の法事では、卒塔婆供養が行なわれます。

卒塔婆(そとうば又はそとば)とは・・・
卒塔婆サンスクリットの音訳で、塔婆(とうば)とも略し、もとは仏舎利を安置するための建築物を意味しました。
現在の日本では、五十塔を模した塔の形をした木片を意味します。板塔婆(いたとば)とも言います。
釈迦の遺骨を無数に細かくして各地へ分骨して埋めた時に、その塔から墓石の前進である五重塔が生まれ、その五十塔を模して
卒塔婆を略した塔(仏塔)が卒塔婆にあたります。
そのため、卒塔婆の形をよく見てみると、左右に四段にわたって刻みが入っています。

追善供養のために文字(戒名・帰依する名と種子、その法要を司る十三仏の種子・五大の梵字など)を書き、墓の後ろや脇に
立てることを卒塔婆供養といいます。
納骨のときが最初の卒塔婆供養で、そのあと法要ごとに卒塔婆供養があり新しいものと変えます。

古いものでいっぱいになっている時は古いほうから順に引き抜いて、新しいものに入れ替えます。

中陰と満中陰

仏教の「輪廻転生」(りんねてんせい、りんねてんしょう)の思想によれば、
人は亡くなっても、次の生を受けて生まれまわります。
亡くなってから次の生を受けるまでの期間を 「中有」(ちゅうう)と呼び
七×七日間(四十九日間)とされます。
「中陰」はこの期間の事で、関西地方では期間満了の四十九日を「満中陰」と呼びます。
死者は、この期間七日目ごとに閻魔大王の裁きを受けるとも言われ、七日目ごとの供養(中陰供養)は
死者への弁護の役割にあたります。

月末近くに亡くなった場合、四十九日は翌々月になりますが、この場合、三十五日を
満中陰として中陰供養を切り上げたほうがよいと言う俗信があります。
これは、四十九日が三月(みつき)にまたがる → 「始終苦が身に付く」
という語呂合わせからきたもので、気にする必要のない俗説のようです。

四十九日忌法要

葬儀が終了した後、仏教の場合は七日ごとに法要を行ないます。
一般的によく行なわれているのが、亡くなった日を含めて七日目の 「初七日」 七十七日目の 「四十九日」(満中陰)です。


七日目ごとというのは、死者が閻魔大王の前で七日目ごとに七回審判を受ける、という
考え方からきています。
特に四十九日が重要視されるのは、この日の最後の審判で極楽に行けるかが決まるといわれているからです。
そこで、この日は死者の霊が家を離れる日とされ、遺族にとっては「忌明け」の日となります。

 ・初七日(亡くなった日を入れて七日目)
 ・二七日(亡くなってから十四日目)
 ・三七日(亡くなってから二十一日目)
 ・四七日(亡くなってから二十八日目)
 ・五七日(亡くなって三十五日目)
 ・六七日(亡くなって四十二日目)
 ・七七日(四十九日)

これらすべての日に、僧侶にお願いして法要を行なうのが理想的ではありますが、現実には難しく
「初七日」 「三十五日」 「四十九日」 に行ない、他は省略される場合が多いようです。
火葬後すぐに「初七日」法要を行なう場合、またはその時「四十九日忌法要」も兼ねてしまう場合 など様々です。

自分らしいお葬式を・・・

お葬式と一言で言っても、最近ではいろいろなスタイルのお葬式が
行われております。

ご自身の事を考えた場合、遺言やエンディングノート
ご自身の伝達すべきことをまとめておくとよいと思います。
このような葬儀にしてほしい・・・
という希望があれば、家族に伝えておくことをお勧めします。

希望を家族に伝えるだけでも意味は大いにあります。
葬儀社と直接 具体的な話をするのも一つです。
より希望に近い葬儀が行えると思います。
 
最近では残される家族に迷惑をかけたくないという理由から
事前相談や生前予約の件数が増えております。


まこと葬祭ではみなさまの不安、疑問に
誠意をもってお応えさせていただきます。
いつでもお気軽にご相談ください。

位牌

位牌とは、亡くなった方の霊をまつるため、戒名・法号と死亡年月日を記して
仏壇やお寺の位牌壇に安置する木製の牌をいいます。

位牌には白木位牌と本位牌があります。
仏式で葬儀を行なうと通夜、告別式にお寺さまから戒名を書いた
白木位牌をもらいます。
白木位牌は、四十九日までの忌中に用いる「仮の位牌」で
四十九日後に黒塗りの本位牌に変わります。
法要の日に僧侶が白木位牌から魂をぬいて、本位牌に魂を入れてくださいます。
白木位牌は菩提寺に納めますので、仏壇におまつりするのが本位牌です。

本位牌には、故人ひとりにつき一つの位牌とする「板位牌・札位牌」と
祀るべき故人が何世代にもなり、位牌の数が多くなってきたときに便利な
「繰出位牌(くりだしいはい)」の二種類があります。
繰出位牌は合同位牌と言うべきもので、位牌が10枚くらい一緒に入るので
命日の順番に並べておき、忌日がすんだ位牌を一番後ろに回しておけば
今度は誰の命日が近いのかが一目でわかり便利です。

エンディングノート

エンディングノートが最近話題になっております。
私たちは長い間、縁起や不安からか、避けられない「確かな現実」から
目をそむけてきたように思います。
しかし、最近はご自身の人生の最後の時を前向きに考える人が増えてきました。
エンディングノートとは、自分自身にもしもの事が起こった場合に備えて
残されたご家族に伝えておきたい事などを記入しておくノートです。
万が一の時、連絡してほしい友人や親戚・葬儀の形式・臓器提供や献体のこと
脳死状態や介護が必要になった場合・入会している団体・保険や預貯金に関して・・・など
ご家族でも知っているようで知らないことが意外にあるものです。
エンディングノートに自分の希望や考え、またご家族へ伝えたい事などを
記入しておくことは、ご自身の為でもあり
また残された方への心遣いではないでしょうか。


まこと葬祭では、ご希望の方へ無料にてエンディングノートを差し上げております。
ご希望の方はお気軽にご連絡ください。

数珠(念珠)

数珠は、もともとお経や念仏の回数を数えるのに用いられておりました。
本来は108の珠からできています。
これは、私たちの心が108にも動き、変わり、乱れるということからで
108煩悩(ぼんのう)と言います。
珠のひとつひとつが108の煩悩を司る仏様を表しており、108の煩悩を数珠が受けて
退散・消滅させると言われております。
このことから、厄除けやお守りとしての役割もしています。
持っているだけで平穏や安らぎを得られると言われております。
珠の数は、108以外にも持ちやすいように半分の54、またその半分の27
108個にちなんだ18など、108の10倍の1080のものから、1/6の18のものまでさまざまです。
お葬式の時は故人の冥福・安らぎを祈り、仏にお願いする為に手に持ちます。
宗派により形もかけ方も異なります。